キャリアにおいてスキルアップや実績作りを目指す場合、スタートアップやベンチャーに転職することが選択肢のひとつとして挙がります。
しかしスタートアップやベンチャーで転職した経験がないと、情報量の少なさや不透明性という壁にぶつかってしまうことも。そのため業界の事情に詳しい転職エージェントを利用するのがおすすめです。
この記事ではスタートアップ・ベンチャーへの転職を検討している方にむけて、おすすめの転職エージェントを紹介します。
【まとめ】スタートアップ・ベンチャー特化の転職エージェント・転職サイト一覧
まずはこの記事で紹介する転職エージェント・転職サイトを一覧形式で紹介します。
スタートアップ・ベンチャー特化の転職エージェント | |
Professional Studio | 全員スタートアップ経験者で構成された転職エージェント |
フォースタートアップス | スタートアップ約21,000社の情報を集約したデータベースも運用する転職エージェント |
キープレイヤーズ | 代表取締役・高野氏から直接サポートが受けられる |
GoodFind Career | 厳選したスタートアップ150社から企業を紹介する転職エージェント |
プロコミット | 2005年設立のベンチャー特化の老舗転職エージェント |
上記5つの転職エージェントは、とくにスタートアップとベンチャーを専門に扱っています。
VC(ベンチャーキャピタル)との独自のつながりから情報を得たり、自社でVC事業をおこなっていたりする企業も含まれているので、スタートアップ業界のインサイダー的な視点から転職サポートを受けることができるでしょう。
スタートアップ・ベンチャーに強いIT・エンジニア特化の転職エージェント | |
レバテック キャリア | ITエンジニア・WEBデザイナーの求人に特化 |
Geekly | IT・WEB・ゲーム業界の求人に特化 |
type転職エージェント | ITエンジニア・WEBエンジニア・通信系エンジニアに特化 |
TechStars Agent | IT・WEB・ゲーム業界のエンジニアに特化 |
ワークポート | IT・ゲーム業界に強く、全国に拠点が42箇所 |
上記5つの転職エージェントは、スタートアップ・ベンチャー業界のなかでもとくにIT・エンジニアの求人に特化しています。
転職する業界や職種が定まっている方にとっては活用しやすいかもしれません。
スタートアップ・ベンチャーも扱う総合型転職エージェント | |
JACリクルートメント | 管理職クラス、外資系企業、海外進出企業などの求人に強い |
リクルートエージェント | 公開求人約30万件以上、非公開求人約20万件以上の業界最大手
※2024年1月現在 |
マイナビエージェント | 初めての転職支援に定評がある |
doda | リクルートに次いで業界トップクラス |
ミライフ | 「100%個人起点エージェント」がコンセプト |
クライス&カンパニー | ハイクラス転職求人に特化、キャリアコンサルティングの質に定評がある |
LHH転職エージェント | 外資系企業やグローバル企業の求人に強い |
上記7つは、一般企業や大手企業の求人を多く扱いつつ、スタートアップ・ベンチャーの求人も取り揃えている総合型転職エージェントです。
スタートアップ・ベンチャー以外の選択肢も考えている人や、キャリアプランがそこまで明確になっていない段階の人にマッチするかもしれません。
スタートアップ・ベンチャーに強い転職サイト | |
Wantedly | 企業からのスカウト:あり
ヘッドハンター:なし |
アマテラス | 企業からのスカウト:あり
ヘッドハンター:なし |
Green | 企業からのスカウト:あり
ヘッドハンター:あり |
ビズリーチ | 企業からのスカウト:あり
ヘッドハンター:あり |
リクルートダイレクトスカウト | 企業からのスカウト:あり
ヘッドハンター:あり |
YOUTRUST | 企業からのスカウト:あり
ヘッドハンター:なし |
AMBI | 企業からのスカウト:あり
転職エージェント:あり |
上記7つはスタートアップ・ベンチャーに強い転職サイトです。
求人掲載やスカウトのなかから、気になった企業に自分でアプローチすることができます。
複数の転職サイトや転職エージェントとあわせて利用するのがおすすめです。
スタートアップ・ベンチャー特化の転職エージェント5選
転職エージェントといえば大手企業や一般企業の求人案件をメインに扱う企業が多いですが、ここから紹介するのは、とくにスタートアップ・ベンチャー業界への専門性が高い転職エージェントです。
業界の内情についての解像度が高いうえ、転職のプロフェッショナルなので、自身にマッチする企業を高精度に選定してくれるでしょう。
1.Professional Studio
まずご紹介させていただくのは、Professional Studio(弊社)です。おもに以下のような特徴があります。
- エージェントはスタートアップ業界経験者のみ
- スタートアップスタジオ/VCを運営するXTechグループの独自のネットワークを持ち、非公開の有望スタートアップ求人を多数保有
- 設立から3年で累計4,000名のキャリア支援、650社以上の採用支援実績
自分のキャリアを相談するエージェントが、志望業界について専門的な知識・経験を持っていないことには、候補者起点での最適な提案はできません。
Professional Studioに所属するエージェントは全員がスタートアップ業界経験者です。
スタートアップ業界での実務経験があるからこそ、より候補者に近い目線で、カルチャーマッチや事業フェーズも踏まえて最適な企業を提案することができます。
スタートアップスタジオ/VCを運営するXTechグループの企業なので、新鮮かつディープな情報ネットワークを独自に築いているのも特徴です。ホームページやSNSだけでは得られないリアルな情報をもとに、成長性が高い企業を紹介することができます。
非公開求人も多数あり、設立から3年で延べ4000名の人材へのキャリア支援、650社以上の企業への採用支援をおこなってきました。
こういった実績・ノウハウを活かしつつ、実態に即した情報をもとに、CxOや経営幹部へのキャリアを加速するためのご提案をいたします。スタートアップへの転職を検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
2.フォースタートアップス
フォースタートアップスのおもな特徴は以下のとおりです。
- 企業を深く知る「ヒューマンキャピタリスト」がキャリアを支援
- 創業直後のスタートアップから、上場後のベンチャー企業まで幅広く扱う
- 「STARTUP DB」やVC事業なども運営している
フォースタートアップスでは、もっとも重要なリソースは人材であるという考えから、その支援をおこなうエージェントを「ヒューマンキャピタリスト」として定義しています。
企業目線では優秀な人材を確保するための支援、候補者目線ではキャリアやスキルを最大限活かせる成長企業への転職支援、という意味があるようです。
スタートアップ21,000社の情報をデータベース化した「STARTUP DB」を展開するほか、VC事業もおこなっていて、さまざまな事業をとおしてスタートアップ業界に特化している企業と言えます。
そのためスタートアップのCxOや経営層レベルから、上場後のベンチャー企業のポジションまで、幅広い求人案件を扱っているのが特徴です。
3.キープレイヤーズ
キープレイヤーズのおもな特徴は以下のとおりです。
- 代表取締役・高野氏から直接サポートが受けられる
- 高野氏自身がエンジェル投資家として活動している
- 高野氏のキャリア面談実績は11,000人以上
キープレイヤーズは代表取締役・高野氏がキャリアアドバイスや年収診断などのサポートを直接おこなってくれるのが特徴的です。
高野氏は投資家としてこれまで国内外55社以上への投資実績があり、うち上場経験7社と、豊富な実績があります。キャリア支援についても、これまでに11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者との採用相談をしてきました。
スタートアップ業界で長く活躍してきた高野氏に直接相談できるので、質の高いサポートを受けることができます。
4.GoodFind Career
GoodFind Careerのおもな特徴は以下のとおりです。
- 厳選したスタートアップ150社から企業を紹介
- 転職を前提とせずにキャリア相談に乗ってくれる
- 独自ルートの求人情報もある
求人案件の数は多くないように見えますが、これはGoodFind Careerが優良なスタートアップのみを厳選しているからです。
政府の統計レポートやVCのポートフォリオなどを調査しつつ、マーケットの将来性、競合優位性、企業カルチャーなどの基準を満たしている企業のみを取り扱っています。
スタンスとしては「転職することを前提としていない」のも特徴的です。候補者のキャリアに寄り添い、中長期的に見てよい選択かどうかを一緒に考えてくれるでしょう。
5.プロコミット
プロコミットのおもな特徴は以下のとおりです。
- 企業への理解度の高いアドバイザーがマッチする企業を紹介
- 創業初期のスタートアップからメガベンチャーまで扱う情報が幅広い
- 「GOOD AGENT AWARD」などの受賞歴がある
プロコミットは数多くのスタートアップやベンチャーを支援した実績・ノウハウを活用し、ビジネスモデルや事業内容、企業の課題などに対する理解を深めていることを強みとしています。そのため企業の内情について詳しく話を聞けるでしょう。
また創業初期のスタートアップからIPO前後のフェーズ、メガベンチャーまで扱う情報が幅広いことも特徴的です。様々なフェーズの企業と向き合ってきたからこそ、候補者にマッチしやすい求人を紹介することができます。
リクルート主催「GOOD AGENT AWARD」や、ビズリーチ主催の「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤー」などで複数の受賞歴もあり、エージェントの質の高さに定評があるようです。
スタートアップ・ベンチャーに強いIT・エンジニア特化の転職エージェント5選
IT業界やエンジニア職に特化している転職エージェントのなかでスタートアップ・ベンチャーに強い企業を紹介します。専門的な領域でキャリアを積んでいきたい人におすすめです。
1.レバテック キャリア
レバテックキャリアのおもな特徴は以下のとおりです。
- ITエンジニア・WEBデザイナーに特化
- しっかりとした面談に定評がある
- 年10,000回以上の企業訪問による情報収集
おもにITエンジニア・WEBデザイナーの求人に強いのが特徴です。そのほかITコンサルやSEなどの求人も取り揃えています。
面談に定評があり、しっかりと時間をかけてヒアリングしたうえで、候補者の市場価値が高まる強みを発見してくれる点が高評価です。
各専任担当者が年10,000回以上にわたる企業訪問をしているのも特徴的で、現場でのヒアリングをとおして、より実態に近い情報を提供することができます。
2.Geekly
Geeklyのおもな特徴は以下のとおりです。
- IT・WEB・ゲーム業界に特化
- 技術職はもちろん、営業職や管理職などの求人も扱う
- 書類添削や面接対策なども充実
求人はIT・WEB・ゲーム業界に特化しているので、総合型エージェントと比べると興味のある求人情報を得やすく、それでいてベンチャーから大手まで幅広く取り扱っているのが特徴的です。
エンジニアやSEなどの技術職はもちろん、営業職や管理職の求人もあるので、ゲーム業界やWEB業界への転職に興味がある人には全般的におすすめできます。
書類添削や面接対策なども充実しているので、応募から入社までの転職フローをサポートしてもらうことが可能です。
3.type転職エージェント
type転職エージェントのおもな特徴は以下のとおりです。
- ITエンジニア・WEBエンジニア・通信系エンジニアに特化
- 約6割以上が非公開求人
- LINE相談や面談対策などのサポートに定評がある
とくにITエンジニア・WEBエンジニア・通信系エンジニアの求人に強みがあるのが特徴。そのほか営業職や、女性向けの転職サポートを得意分野としています。
1993年創業と比較的歴史が長く、取引実績が豊富なためか、全体の約6割以上が非公開求人です。老舗ならではのルートから情報が得られるかもしれません。
電話やメールだけでなく、LINEでの相談も可能なのが特徴です。精神的ハードルが低い状態で連絡を取ることができます。企業との面談前には、対策について毎回相談に乗ってくれることも評判がいいようです。
4.TechStars Agent
TechStars Agentのおもな特徴は以下のとおりです。
- IT・WEB・ゲーム業界のエンジニアに特化
- エンジニア目線での転職支援に定評がある
- プログラミングスクール「tech boost」も運営する企業
IT・WEB・ゲーム業界のなかで、とくにエンジニアに特化した転職エージェントです。
キャリアアドバイザーは元ITエンジニア、元ゲーム企業人事、IT会社役員、大手人材エージェントなどが担当し、とにかくエンジニア目線でカウンセリングや提案をしてくれることに定評があります。
運営会社であるBRANDING ENGINEERは、「エンジニアと共に、未来に革命を。」というコンセプトのもと、転職支援だけでなくプログラミングスクール「tech boost」や、エンジニアの独立支援「Midworks」などのサービスも展開。
エンジニアという業種への理解度が高いため、質の高いサポートが受けられるでしょう。
5.ワークポート
ワークポートのおもな特徴は以下のとおりです。
- 総合型転職エージェントだがIT・ゲーム業界に強い
- 全国に42拠点あり対応エリアが広い
- 約7割以上が非公開求人
総合型転職エージェントではありますが、IT・ゲーム業界の求人に強いのが特徴です。エンジニアなどの技術職だけでなく、営業職やクリエイター職の求人もあるので、IT業界やゲーム業界に興味がある人であれば幅広く対応してもらえる可能性があります。
全国各地に42の拠点があり、地元企業やリモートワークの案件も取り揃えているのも特徴的。IT・ゲーム業界の求人に強いものの、建設業界や事務職などの求人情報も扱うので、総合的な視点から転職支援をしてもらうことができるでしょう。
設立は2003年という老舗で、独自に抱える非公開求人も多く、全体の約7割以上が非公開だそうです。IT・ゲーム業界をメインとしつつ、幅広く求人情報を得ることができるでしょう。
スタートアップ・ベンチャーも扱う総合型転職エージェント7選
ここからはスタートアップ・ベンチャーに特化しているわけではないものの、一定数の求人情報を扱う総合型転職エージェントを紹介します。一般企業や大手企業を含めてまずは幅広く情報収集をしたいという人におすすめです。
1.JACリクルートメント
JACリクルートメントのおもな特徴は以下のとおりです。
- 管理職クラス、外資系企業、海外進出企業などの求人に強い
- 各業界・職種に特化した転職コンサルタントが対応
- 国内に12拠点、国外に11カ国のネットワーク
ミドルクラスからハイクラスの求人に強いのが特徴的。日系大手、外資、メガベンチャーなど幅広い求人を取り扱い、スタートアップやベンチャー企業も多く取り揃えています。キャリアアップや年収アップを目指したい人におすすめです。
各業界・職種に特化した転職コンサルタントが対応してくれます。JACリクルートメントでは各企業にリクルーティングアドバイザーが付き、それぞれ候補者側の求人も担当するのが特徴です。マッチング精度の高さが期待できます。
国内外にネットワークを広げていて、グローバル企業や海外進出事業などの人材紹介も実績豊富なのも特徴です。
2.リクルートエージェント
リクルートエージェントは、言わずとしれた業界最大手「リクルート」の転職エージェントサービスです。
- 公開求人約30万件以上、非公開求人約20万件以上(2024年1月現在)
- 幅広い業種・業界の求人を取り揃えている
- 職務経歴書作成ツールなどの各種ツールも充実
求人数は国内No.1として知られていて、公開求人だけで約30万件以上、非公開求人もつねに約20万~30万件以上を取り扱っています。
スタートアップやベンチャーに特化しているわけではありませんが、HR業界での知名度がトップクラスなので、必然的に求人も幅広く取り揃えているのが特徴です。
キャリアアドバイザーからの求人紹介だけでなく、データや候補者の志向をもとにしたレコメンド求人、提携企業のスカウト求人などが届くので、多角的に企業を紹介してもらうことができます。
3.マイナビエージェント
マイナビエージェントのおもな特徴は以下のとおりです。
- 初めての転職支援に定評がある
- 無期限の転職サポート
- 20代の第2新卒~ミドルクラスまでの求人に強い
20代の第2新卒~ミドルクラスまでの求人を強みとしていることもあり、初めての転職をする人からの評判がよいのが特徴です。
未経験募集も豊富で、転職後のサポート期限もないので、安心してサポートを受けることができます。
逆に言えばハイクラス求人がないのは弱みとも言えますが、これからスタートアップやベンチャーで経験を積んでいきたいと考えている人にとっては強い味方になってくれるでしょう。
IT業界に特化した「マイナビITエージェント」をはじめ、「メーカー」「金融」「営業職」などそれぞれの専門エージェントもあるので、そちらを利用するのもおすすめです。
4.doda
dodaの転職エージェントのおもな特徴は以下のとおりです。
- 非公開求人を含め約20万件以上の求人数
- 転職サイトと一体化したサービス内容
- IT・通信・建設・メーカーなどの業界に強い
dodaはリクルートエージェントに次いで、業界トップクラスの求人サイト・転職エージェントとして認知されています。非公開求人を含め約20万件以上の求人があるので、幅広い選択肢のなかから企業を提案してもらうことが可能です。
転職サイトと転職エージェントが一体化していて、エージェントから紹介された企業だけでなく、サイト内で気になった求人について詳しく話を聞くこともできます。
転職エージェントのほか、企業からオファーが届く「スカウトサービス」、国内600社以上の転職エージェントからスカウトが届く「パートナーエージェントサービス」も利用可能です。
自分に合った方法、自分に合ったキャリアアドバイザーとともに転職をサポートしてもらえるでしょう。
5.ミライフ
ミライフのおもな特徴は以下のとおりです。
- 「100%個人起点エージェント」がコンセプト
- 「転職ありき」ではないキャリア相談からスタートできる
- 「性格のいい会社」を厳選して紹介
転職を本格的に検討する前の段階から、フラットにキャリア相談できるのが特徴的です。
キャリアコーチングというかたちで面談からスタートして、転職への意志が明確になった場合にはキャリアコンサルティングに進みます。もちろん最初から転職ありきでサポートを受けることも可能です。
“100%個人起点”で候補者に向き合うという思想から、エージェントには業績目標が与えられておらず、候補者のキャリアと真摯に向き合っていくことを大切にしています。
働きやすさや働きがいなどの視点から独自に厳選した「性格のいい会社」を紹介してもらえるのも特徴です。中・長期的なキャリアについて一緒に考えながら、自分に合った企業を紹介してもらえるでしょう。
6.クライス&カンパニー
クライス&カンパニーのおもな特徴は以下のとおりです。
- 経営幹部などのハイクラス転職に特化
- キャリアコンサルティングの質に定評がある
- 約7割以上の求人が経営者・経営陣からダイレクトに得た情報
クライス&カンパニーでは経営幹部などのハイクラス転職に特化していて、紹介先は大手企業からIPO前のスタートアップ・ベンチャーまで幅広く取り扱っています。
社内では一貫してコンサルティング力の向上を最優先課題としているそうで、ほぼ全員が、国家資格である「キャリアコンサルティング技能士」、そして米国CCE.Inc.認定資格「GCDF」を取得しているのだとか。
CxOやコンサルタント、PdMなど、役職ごとに専門チームを組んでいるので、目指したい専門領域が定まっている人に対しても質の高い転職サポート・キャリア支援を提供することができます。
独自のルートによって経営者・経営陣からダイレクトに得た求人情報が多いのも特徴的です。
7.LHH転職エージェント
LHH転職エージェント(旧:Spring転職エージェント)のおもな特徴は以下のとおりです。
- 外資系企業やグローバル企業の求人に強い
- 専門領域や企業ごとに専任コンサルタントがいる
- リクルーターとエージェントを兼ねる360度式コンサルティング
LHH転職エージェントは、スイスに本社をかまえる総合人材サービス企業「Adecco Group」(アデコグループ)の転職支援サービスです。そのため外資系企業やグローバル企業の求人に強みがあります。
「ITエンジニア・クリエイティブ」「営業・マーケティング」というように、各専門分野ごとに専門チームがあるので、各コンサルタントの専門性が高いのも特徴的。
また企業側のリクルーターと候補者側の転職支援を1人のコンサルタントがおこなう「360度式コンサルティング」によって、精度の高いマッチングが可能です。
各企業、各業界ごとに専門担当者がいることで、質の高い転職サポートを受けられるでしょう。
スタートアップ・ベンチャーに強い転職サイト7選
スタートアップ・ベンチャーに強い転職サイトを紹介していきます。気になる求人を自分でチェックしてアプローチすることができるので、転職エージェントと合わせて活用するのがおすすめです。またサイトによっては、提携しているヘッドハンターからのスカウトを受けられる場合もあります。
1.Wantedly
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:なし
スタートアップやベンチャーに特化した転職サイトのなかでも、とくに多くの求人を掲載しているのがWantedlyです。
エントリーは「話を聞きに行きたい」というボタンをクリックする形式です。選考前にミートアップに参加したり、各企業のページにあるブログを読んだりすることができて、カジュアルな雰囲気で企業の情報を得ることができます。
ただし多くの転職サイトとは異なり、年収についての記載がないのがデメリット。企業ごとに掲載している情報量にも差があるので、転職エージェントと併用するのがおすすめです。
2.アマテラス
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:なし
アマテラスは成長性のあるスタートアップやベンチャーを厳選して登録している転職サイトです。
シード期・アーリー期など創業初期の企業をメインに取り揃え、「社会課題解決にチャレンジしている」ことや「競合優位性となる強みがある」ことなどを基準に、面談などの審査を経て掲載企業を選定しています。
そのいため創業初期のスタートアップのなかでも優良企業が揃っているのが特徴です。
アマテラスには一般会員とプレミアム会員があります。経営幹部または幹部候補としてふさわしいと判断された人のみが、プレミアム会員として自動的にアップグレードされる仕組みです。
どちらにせよスカウトを受け取ったり企業に応募したりすることはできますが、サービス利用開始時に「ベンチャースピリッツ宣誓」に同意する必要があるなど、精神的ハードルが若干高いと感じられる場合もあるかもしれません。
3.Green
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:あり
Greenはスタートアップやベンチャーのなかでも、IT・WEB業界の求人に強い転職サイトです。求人1件あたりの情報量が多く、企業のカルチャーや業務内容が把握しやすいことに定評があります。
企業からのアプローチはスカウトだけでなく、「気になる」「カジュアル面談」も含めて3種類。これらに対して反応することで実際の面談や選考へと進みます。
求人情報は「年収」「裁量」「福利厚生」などの希望を優先度順に設定することができるので、希望条件にマッチする企業を探しやすいのも特徴です。
4.ビズリーチ
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:あり
ビズリーチはハイクラス求人を強みとしている転職サイトです。一部有料での利用となります。
企業からのスカウトだけでなく、提携しているヘッドハンターからのスカウトも受けられるので、スタートアップやベンチャーを含めたくさんの求人情報が届きやすい仕組みです。
会員登録には職務経歴書による審査が必要となり、若干ハードルの高さが感じられますが、ハイクラス求人に特化しているだけあって比較的高待遇な求人が届きます。
無料会員でも求人への応募や「プラチナスカウト」の閲覧・応募ができますが、有料会員でないと普通のスカウトを閲覧できないなど、機能に制限があります。
会員登録から1週間は有料プランを無料体験できるので、まずは実際に使用してみるのがおすすめです。
5.リクルートダイレクトスカウト
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:あり
リクルートが運営する、ハイクラス向け転職サイトです。レジュメを登録すると、企業やヘッドハンターからのスカウトが届きます。
HR業界最大手のリクルートが運営するだけあって、転職サイトのなかでも求人数はトップクラスです。ヘッドハンターの提携数もビズリーチに負けず劣らず。
成長中のスタートアップやベンチャーからスカウトが届くことも多いので、気になる企業があればアプローチする使い方がおすすめです。
6.YOUTRUST
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:なし
YOUTRUSTは転職活動向きの「ビジネスSNS」です。
FacebookやTwitterで友人となっている人を介して、情報をキャッチした企業からスカウトが送られてきます。「友達の友達」の範囲内であれば、自分から気になる企業にアプローチすることも可能です。
友人同士の繋がりを介してスカウトするため、お互いの人柄をある程度把握したうえで、比較的カジュアルなコミュニケーションで転職活動を進めることができます。
また副業意欲のあるユーザーが半数以上を占めているので、正社員として転職する前にまずは副業からはじめる、というような関わり方もしやすいでしょう。
7.AMBI
- 企業からのスカウト:あり
- ヘッドハンター:あり
AMBIは若手ハイキャリア向けの転職サイト。企業やヘッドハンターからスカウトを受け取れるほか、候補者側からも企業やヘッドハンターにアプローチすることができます。
気になった求人に「興味あり」をクリックすると、履歴書の情報を見たうえで合格可能性を示してもらえるのも特徴的です。
ビズリーチと同じく、より意向の高い「プラチナスカウト」もありますが、AMBIはすべて無料で利用可能です。
ただし現時点で年収400万円以下だとAMBIを利用できないので注意しましょう。
スタートアップに特化した転職エージェントの活用方法
ここからは転職エージェントを活用するときのポイントや、申込みから内定までの一般的な流れなどについて紹介します。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用するメリットは、キャリアや業界に特化した知識を活用して、数ある企業のなかから自分にマッチする企業を紹介してもらえること。
スタートアップやベンチャーへの転職においては、候補者と企業側との「情報の非対称性」がネックになりやすいです。
とくに構想段階から初期リリースまでの創業初期には、VC(ベンチャーキャピタル)などの限られた人だけが情報を知っていることが多く、求人情報や会社の内部事情などは公開されないこともよくあります。
スタートアップやベンチャーに特化したエージェントなら業界に深く根を張っているので、VCや独自のデータベースから得た豊富な情報をもとに、非公開求人を含めて候補者にマッチする企業を探すことができるのです。
スタートアップ業界にはじめて飛び込むという方には、内部事情に詳しい転職エージェントの活用を強くおすすめします。
転職エージェントを活用するときのポイント
転職エージェントを活用してスタートアップやベンチャーに転職するときには、以下のポイントを意識してみましょう。
- やりたいことやキャリアゴールを明確に伝える
- 経営陣の経歴や資金調達状況を調べておく
- 事業の市場感や将来性を調べておく
- 選考後にキャリアアドバイザーにフィードバックを伝える
上記のポイントを大きくまとめると、「キャリアアドバイザーとのすり合わせ」「企業や事業についての情報収集」が大切です。
企業選定にあたって、まずは自分のやりたいことやキャリアゴールが明確に伝えられる必要があります。スタートアップとひとくちに言っても、事業フェーズや採用ポジションによって、働き方や求められるスキル・経歴はまったく異なるものです。
紹介してもらう企業のマッチング精度を上げるためにも「なぜスタートアップで働きたいのか」「将来的にどんなキャリアを描いているのか」などの点について思考をまとめておきましょう。
実際に面談や面接を終えたあとには、マッチすると感じた、あるいは感じなかったポイントについてキャリアアドバイザーにしっかり伝えるのがおすすめです。そうすることで、次回以降はより自身にマッチする企業を紹介してもらいやすくなります。
企業や事業についての情報収集は大変かもしれませんが、スタートアップに特化したエージェントからなるべく情報を引き出すことで、転職を検討するための判断材料にしましょう。一般公開されているコーポレートサイトやインタビュー記事があれば、それらにも目を通しておくとより企業や事業への理解度が高まります。
転職エージェント活用の流れ
転職エージェントを活用してスタートアップやベンチャーに転職するまでの流れは以下のとおりです。
- 申し込み
- キャリアアドバイザーから連絡
- キャリアアドバイザーと面談・相談
- 求人紹介・応募書類作成
- 応募・書類選考・面談・面接
- 内定・入社
まずは気になる転職エージェントの公式ホームページなどから、キャリア相談の申し込みをしましょう。会員登録が必要な場合もありますが、多くの場合無料で利用することが可能です。
担当のキャリアアドバイザーから連絡がきたら、次は面談・相談をおこないます。これまでの経歴・スキルはもちろん、希望する条件ややってみたいことを伝えられるように準備しておきましょう。
ちなみにコロナ禍が明けて以降も、対面ではなくオンライン面談で対応してくれる転職エージェントが多いです。
キャリアアドバイザーとのすり合わせ後、いくつかの求人情報を紹介してもらえます。気になる企業があれば、応募書類を作成して選考に進みましょう。履歴書や職務経歴書を添削してくれるエージェントも多いので、アドバイスをもらっておくのがおすすめです。
選考が始まってからは企業側のフローにしたがって面接などが進んでいきます。もしも通過できなかった場合には面接のフィードバックをくれるエージェントも多いので、次の選考に活かしていきましょう。
選考を通過して内定が得られた場合は、キャリアアドバイザーをとおして条件面の交渉や入社日の確定などをしていきます。現職の退職方法についてのアドバイス、転職後のトラブルへの対応などもしてくれるので安心です。
転職エージェントによっても対応は異なるため、不安な点があれば最初の相談のときに聞いてみるとよいでしょう。
『Startup Frontier』を運営するProfessional Studioは、スタートアップに特化したキャリア支援を行っています。エージェントはスタートアップ業界経験者のみ。キャリアや転職に関する相談をご希望される方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。